34シーズン目を迎えたJリーグが8月7日に開幕します。1993年の創設以来、続いていた春開幕、冬閉幕というお馴染みのスケジュールにピリオドを打ち、欧州など世界の主要リーグ(ブラジルは一年中何らかの大会が開催されますが)が採用する秋春制に初めて移行します。夏から秋口にシーズンが開幕、年をまたいだ翌年の春にシーズンを終える秋春制の導入にはメリットとデメリットが存在しますが、「世界基準」を追求するJリーグが新時代を迎えます。「第2のJリーグ元年」とも言える今回の変革の狙いや今後の影響などをまとめました。
秋春制の一番の利点は欧州の主要リーグとカレンダーが一致するため、日本人選手の海外移籍や海外からの獲得など編成面でのスムーズさです。また、昨季のACLEではFC町田ゼルビアが決勝進出、ACL2ではガンバ大阪が優勝しましたが、アジアの国際大会はいち早く秋春制に移行しています。昨季のACL2ではグループステージをダニエル・ポヤトス元監督のもとで戦ったガンバ大阪は1月に就任したイェンス・ヴィッシング前監督のもとで決勝トーナメントに挑むという難しさもありました。オフ明け直後にアジアの重要な国際大会に挑むという日程面での不利もなくなります。
また近年の猛暑を考えれば7月の試合がないのはプレー面での利点。従来の春秋制では夏場に一度パフォーマンスが落ちるのに対して、秋春制ではシーズン終盤に向けて、右肩上がりでのパフォーマンス向上も期待できそうです。
一方で雪国にあるクラブの試合や練習環境、サポーターの観戦環境が一番の懸念材料でしたが、12月中旬から2月中旬にウインターブレークが設置されます。4月に始まる日本の学校(新卒選手の合流時期)や企業の事業年度とのズレなども課題ですが、新時代のJリーグの更なる発展に期待です。