韓国発のコーヒーチェーン「Paik's Coffee」が8月6日、東京・新橋に日本1号店を開業した。同ブランドは、手頃な価格と大容量のドリンクを強みに店舗網を広げてきた。

日本では2025年1月に「マンモスコーヒー」が東京・虎ノ門へ進出し、同年11月には「fave COFFEE」も大阪と神戸に出店。さらに、韓国最大級のコーヒーチェーン「MEGA MGC COFFEE」も日本法人を設立し、進出方法や時期を検討していると報じられている。

なぜ今、韓国の低価格・大容量カフェが相次いで上陸しているのだろうか。

韓国の低価格カフェに共通するのは、大きなカップ、豊富なメニュー、手頃な価格、提供の速さだ。小型店を中心に、通勤や仕事の途中で利用する日常需要を取り込んでいる。

その背景には、韓国国内の競争激化もある。カフェが街中にあふれ、市場が飽和しつつある中、国内だけで成長を続けるのは難しい。そこで、海外に新たな成長余地を求め始めているのだ。

日本ではコーヒー豆や人件費などの高騰を受け、国内のカフェチェーンでは値上げが続く。同じ価格帯でも量が多ければ、消費者は分かりやすい割安感を得られる。韓国勢にとって、そこに参入の余地がある。

ただし、大容量はともすれば「デカ盛り」や節約のイメージと結び付き、野暮ったく見えやすい。韓国勢が巧みなのは、その弱点をデザインとマーケティングによって魅力に変えている点だ。実際、SNSでの投稿も目立ち、大容量そのものがおしゃれさとして受け入れられている。

コンビニより選択肢が多く、既存のカフェより量も多い。さらに、コーヒー以外の商品も充実している。複数のカフェが相次いで上陸し、新たなチェーンも日本進出を検討している。これは、単なる韓国カフェ人気ではなく、新しいカテゴリーが生まれる前触れかもしれない。