Netflixの恋愛リアリティ番組『ラヴ上等』と法務省保護局がコラボレーションしたポスターに対する物議が広がっている。

『ラヴ上等』はヤンキーの男女が共同生活の中で恋愛を繰り広げる内容。8月4日配信開始のシーズン2でも、波瀾万丈な生き方をする出演者が、過去の自分と向き合いながら恋心を芽生えさせている。

そんな出演者の迫力ある写真に、「更生上等!!」「立ち直りって、ラヴだ」との文言が添えられたポスターが発表されると、抵抗感を示す声が相次いだ。

なぜ『ラヴ上等』と法務省保護局のコラボポスターは批判が目立つのか?

『ラヴ上等』は魅力的なコンテンツであり、道を踏み外した人たちの更生を後押しする社会の取り組みも必要不可欠だ。ただ、タイアップに関しては慎重な見せ方が求められたのではないか。

同番組はコワモテな出演者たちが、恋愛を前に意外な表情や本音をのぞかせる様子が印象的だ。一方、番組内では乱闘なども実際起きている。もちろんエンタメの一部としても受け取れる。しかし、そうした姿や今回のポスターは見る側を萎縮させかねず、法務省が「更生」のメッセージと結びつけることに違和感を抱く人が出るのも無理はないと考えられる。

更生とは過去や現在の姿だけで語り切れるものではない。時間をかけた行動により社会との関係を築き直し、信頼を積み重ねていく過程が求められる。番組終了後の歩みも追い、変化を伝えるタイアップであれば説得力を持っただろう。ただ今回も番組内で乱闘が起きている以上、一部出演者は更生途上にも見え、現段階のタイアップは人気に乗っただけにも映りかねない。

人気コンテンツを活用して更生保護の認知を広げる発想は一定の意義もある。しかし、その過程より先に「更生」という結論を提示したように見えることが、今回の反発につながっているのではないか。