俳優の永野芽郁が、今冬からDMM TVで独占配信されるオリジナルドラマ『ヒマチの嬢王』で主演を務める。永野にとっては、2025年に起きた一連のスキャンダル報道を経て、本格的な再始動を印象づける作品となりそうだ。
永野は2025年4月に週刊誌で不倫疑惑を報じられた。当時出演していた複数企業の広告から永野の動画や画像が相次いで取り下げられ、NHK大河ドラマへの出演も辞退した。本人側が不倫そのものを否定したものの、それまでの「明るく爽やかな清純派女優」というイメージを損なう出来事となった。
再始動の作品として『ヒマチの嬢王』を選んだことは興味深い。原作は茅原クレセによる人気漫画である。彼女が演じるのはかつて東京・歌舞伎町でNo.1にまで上り詰めた伝説的なキャバ嬢。しかし、ある事件をきっかけに歌舞伎町を離れ、地元に戻って実家で自堕落な生活を送っている。そんなアヤネが母親に促されて実家の「スナック加代子」を手伝ったところ、圧倒的な接客技術によって一夜にして店を繁盛させる。その後、今度は自分がキャバ嬢として働くのではなく、店を支える“黒服”の立場から日本一のキャバクラを作ることを目指していく。
これまで永野が得意としてきた天真爛漫で爽やかなヒロインとは、かなり距離のある役柄である。今回は主演だけではなく、永野自身が初めてプロデューサーを務め、脚本の打ち合わせやキャスティングなどにも開発段階から参加している。自ら作品作りに踏み込んでいることも、再出発への強い意志を感じさせる。
芸能人にとってスキャンダルは、従来のキャラクターから解放される契機にもなる。『ヒマチの嬢王』は単なる復帰作ではなく、永野芽郁がスキャンダル後にどのような女優として生き直すのかを占う重要な一作になりそうだ。