日本の都市ランキングで名古屋市が2位。森記念財団による全国136都市の比較で、首位は6年連続の大阪市、3位は福岡市。ただし東京都は対象外で、実質的には東京都が別格で1位、2位大阪市、3位名古屋市ということになります。報道では“都市の魅力ランキング”と紹介されていますが正式には「日本の都市特性評価」。指標は「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野で、必然的に都市が上位に来る内容となっています。ここではあらためて名古屋市がどう評価されているのかを分析します
名古屋市は「研究・開発」「生活・居住」の2分野で首位。大学や論文・特許の数が多く、生活の余裕度が大きく改善されています。「交通・アクセス」は2位で、とりわけ「都市外アクセス」が首位。車や鉄道で周辺地域へお出かけしやすいというわけです。大きく伸びているのは「文化・交流」の「発信実績」で21位→14位に。積年の課題である発信力の弱さが解消されつつあるという結果になりました。興味深いのは人の視点で評価するアクター別スコアで、名古屋市は「シングル」1位、「ファミリー」2位、「観光客」4位、「経営者」2位、「従業者」2位。「シニア」42位は残念ですが、現役世代からは満遍なく評価されています。ここであらためてあれは何だったのか?と思い浮かぶのがちょうど10年前、「名古屋=魅力がない街ワースト1」とやたらと取り沙汰された都市ブランド・イメージ調査。名古屋市が自ら行い墓穴を掘った調査でしたが、あれはあくまでイメージ(先入観)に基づいた偏ったものだったことがわかります。地元・中日新聞での今回の結果の紹介は意外や少々控えめなのですが、こういうポジティブな評価こそ、中身を吟味した上でしっかり発信していきたいものです。