2月のミラノ・コルティナ五輪で日本勢初のフィギュアスケートペア金メダルを獲得した“りくりゅうペア”の木原龍一さん、三浦璃来さんが23日、婚約を発表しました。リンク上で木原さんが指輪を差し出すショットとともにインスタグラムで「いつしか、お互いにとってかけがえのない、なくてはならない存在となりました」と連名で思いを綴っています。2月の帰国会見では二人の関係について「ご想像にお任せします」と答え、4月の引退関係でも関係性に言及することなく、今回の婚約発表となりました。

フィジカルのみならず、芸術性や感情面が強く付随するのがフィギュアスケートです。ただ、これまでは関係性に言及することはなかった。周囲が問うことの是非も含め、ベールに包まれたまま月日が流れていました。

競技への影響を勘案しなくてもよくなるので、引退会見で何かしら発表する形も考えられたでしょうが、結果的には金メダル獲得から約半年経っての報告となりました。

引退会見は競技者としての区切りであり、支援、応援してくれた人たちへの感謝を示す場。私事を入れると色合いが変わってしまう。そこから約4カ月が経って流れに、理にかなった発表マネジメントが垣間見えもします。

川口春奈さんの結婚も最初は一部メディアがスクープとして出したものでしたが、実際に祝福の波が押し寄せたのは本人が発表してから。SNSにより自分の言葉を広く伝えられる時代になり、重みが宿るのは本人の言葉。そこをいかに司るのか。

インスタグラムで氷上のプロポーズ写真とともに報告する。二人が生きてきた場所と時間を示し、自然な延長線上に婚約がある。そんな文脈も写真から見えてきます。

誰かに急かされるのではなく、自分たちの順序と方法で。今の風を具現化したような発表だと強く感じます。