コメ価格が下落するなか、大手コンビニ各社が相次いで「おにぎり」を値下げすると発表しました。
『ローソン』は9月29日から主力の「手巻おにぎり」計20品を10円から11円値下げします。『ファミリーマート』は24日から「大きなおむすび昆布とツナマヨネーズ」を原材料などを一部見直したうえで、320円から298円に値下げしました。『セブン−イレブン』は9月8日から「手巻おにぎり」の2品目を232円から213円に値下げします。
なぜ今このタイミングでコンビニ各社はおにぎりの値下げに踏み切ったのでしょうか。
コンビニ各社のおにぎり値下げには、コメ価格の下落を販売価格に還元するだけでなく、「コンビニのおにぎりは高い」という消費者のイメージを払拭したい狙いもあると考えられます。
おにぎりはコンビニを代表する商品で、日常的に購入する機会も多いため、価格を下げることで消費者に変化を実感してもらいやすい商品です。弁当などは具材や内容量が商品ごとに異なるため、値下げの効果が分かりにくい一方、おにぎりは「何円下がったか」が明確で、価格政策のメッセージも伝わりやすい面があります。
特に近年は、おにぎりの価格が200円前後まで上昇し、「コンビニのおにぎりは高くなった」という印象が強まっていました。そこで各社が相次いで値下げすることで、価格に敏感になっている消費者を呼び戻す狙いもあるでしょう。
今後はコンビニ他社はもちろんのこと、スーパーのおにぎりや弁当、牛丼店、カレー店、回転寿司など、コメの使用量が多い業態にも値下げが広がる可能性があります。ただし、人件費や物流費などは高止まりしているため、全面的な値下げではなく、まずはおにぎりのような、価格の変化を消費者に伝えやすい看板商品から還元する動きが中心になると考えられます。