FIBAワールドカップアジア予選Window 4、日本は敵地でのサウジアラビア戦を106対78で快勝した。パリ五輪以来となるFIBA公式戦に復帰した八村塁は、豪快なワンハンドダンクや3本の3P成功を含む29点でチームを牽引。河村勇輝も9アシスト、0ターンオーバーと、ゲームメイクで勝利に大きく貢献した。ディフェンスには改善すべき部分を残した一方、八村という圧倒的な「個」の力を、日本が積み上げてきたチームバスケットの中にどう融合させるのか。その答えの一端は、106対78の快勝で見えたのではないか。

八村の29点は、今回の勝利を象徴する数字と言える。その中でも象徴的だったのは、1Q序盤のスティールから叩き込んだ豪快なダンクは、日本が主導権を握るためのトーンセッティングで大きな意味があった。この試合での八村は、ショットを放てば入るというゾーンに入っていたのは間違いない。

河村は4点となかなかショットが決まらなかったが、9アシストとゲームメイクで堅実な仕事をして勝利に貢献した。チーム全体で29アシストというスタッツは、正にボールをシェアしたオフェンスができたことの証。八村という圧倒的な「個」が加わったことで、それまで日本が積み上げてきたチームバスケットの可能性が広がった。それは、3P15本成功、速攻から29点、計106点という数字が物語っている。

しかし、ペイント内で40点をマークしながらも、サウジアラビアに44点(成功率71%)を奪われたのは、次のカタール戦に向けての課題。ビッグマンがローポストでボールをもらった後、ペイント内にカットされての失点を減らす必要がある。

八村と河村が予選に出場できるのは、8月31日のカタール戦が最後。ホームで着実に勝利を手にし、ワールドカップ出場権獲得へ大きく前進したいところだ。