「寝耳に水」の金採掘計画ーーテキサス出身のカウボーイと北海道黒松内町の決断 #日本社会と外国人

69歳で米テキサス州から北海道黒松内町に移住し、理想の牧場づくりに挑むカウボーイがいる。ティム・ジョーンズさん(75)。彼が営むのは、耕作放棄地で牛を放牧し、土壌改善を促す「環境再生型農場」だ。配合飼料は与えず、牛は農薬や化学肥料を使わずに育った牧草を食べさせて肉牛を肥育している。牛舎で飼い、飼料を与える「和牛」の常識とはかけ離れたやり方に、地元の同業者は当初は戸惑った。ティムさんは肉を牧場で直販し、自然豊かな環境で育つ牛の姿を見てもらうことで、理解者を徐々に増やしていく。ところが移住4年目、ある開発計画が浮上する。近くの山で、外資系企業が金を採掘するというのだ。採掘による水の枯渇や汚染を懸念するティムさんは計画に反対し、地元で開かれた説明会は大荒れに。金か環境か。過疎の町が選択する未来とは。