ロバーツ監督が、右上腕の違和感で4試合欠場した大谷翔平を日本時間8日のレッズ戦から打線に戻す見通しを示した。同時に今季の投手復帰は難しいとも語っている。8月28日のブルペン以降キャッチボールもしていない以上、妥当な判断だろう。ポストシーズンで大谷のパワーピッチは見たかった。ただ今のドジャースにとって代えがきかないのは、投手大谷ではなく打者大谷の方だ。
短いイニングに全力を集中させた時の大谷は、球の強度が一段上がる。10月の1試合を決める力があるだけに、投手として使えないのは痛い。ただ右上腕に違和感を抱えたまま投げれば、次に失うのは打席だ。4日間の休養で打線に戻れるなら、そちらを取るのが正しい。幸いトレードで獲得したスクーバルに山本由伸、スネル、グラスノーと先発は揃っている。佐々木朗希の復帰も近く、投手の頭数で困る状況ではない。一方で打者大谷の穴は誰も埋められない。出塁して、長打で還して、相手バッテリーの組み立て自体を変えてしまう打者は他にいない。連覇を狙うチームがここで失っていいものではない。今季のMVPをピート・クロウアームストロングに明け渡すことになっても、10月に大谷が打席に立っている方がはるかに価値がある。まずは8日、どういう状態で戻ってくるかに注目したい。