レストラン「リゴレット」などを運営するHUGEが、スパゲティ専門店「すぱじろう」を買収します。現在13店舗の同ブランドを、将来的には100店舗まで拡大する方針です。
HUGEには2025年、世界的な投資ファンドのLキャタルトンが資本参加しました。国内出店の加速や海外展開など、さらなる成長を目指す中で実施する初のM&Aです。上場も視野に入れるとされており、新たな成長軸をつくる狙いもありそうです。
一方、パスタ市場では既存チェーンも存在感を高めています。「すぱじろう」は市場の台風の目となるのでしょうか。
パスタ専門店は、いまさまざまな立地や業態で存在感を高めています。
「ジョリーパスタ」は300店舗を超え、ロードサイドを中心に展開。「鎌倉パスタ」は商業施設に強く、「洋麺屋五右衛門」は駅前や繁華街、商業施設など幅広い立地に出店しています。ナポリタン専門店「パンチョ」も50店舗に達し、100店舗を目標に掲げています。さらに近年は、「ホームズパスタ」のようなスープパスタ専門店も増えています。同じパスタでも、ファミリー向けの大型店から、一人でも利用しやすい都市型店舗まで成立しているのです。
物価高と人手不足が続く現在、こうした業態にはメリットがあります。主原料となる麺は比較的原価を管理しやすく、ソースや具材によって価格帯を広げることができます。また調理工程を標準化しやすく、高度な職人技への依存を抑えながら多店舗展開することも可能です。さらに、ラーメンやうどんのような身近な麺料理でありながら、一つのブランドが市場を圧倒しているわけでもありません。
HUGEが100店舗を目指す「すぱじろう」の参入によって、パスタ市場の競争はさらに活発になりそうです。今後は出店競争だけでなく、M&Aを含めた再編が進む可能性もあります。