9月末から10月初めにかけて活動するサッカー日本代表の31人が発表された。
ウルグアイ、ベネズエラ、エクアドルといった南米勢に加え、パナマもしくはニュージーランドとの親善試合が予定されている。4連戦のため、普段よりも多くの選手が名を連ねるなか、Jリーグファンから大きな注目を浴びたのは横浜F・マリノスのストライカー、谷村海那の初招集だ。
2020年に国士舘大学から当時JFLのいわきへ入団。谷村の大学時代のポジションはボランチだったが、いわきではFWへ転向している。それは適性が見出されたというより、当時の谷村はあまりにも走力がなかったため、いわきのスタイルでは中盤は無理で、前線しか置ける場所がなかった、と田村雄三元監督は吐露している。
その後、5年半にわたる在籍期間の中で、いわきのパワーと走力を手に入れた谷村は、FWで才能を開花。2024年のJ2で18得点を挙げ、翌2025年も得点を重ねると、シーズン途中に横浜FMからオファー。2024年の段階でも多くのクラブから話があったようだが、谷村本人は固辞した。その翌年にJリーグ屈指の名門による”断れない類”のビッグオファーを受け、現在に至る。
いわきと言えば「フィジカル強化」が有名で、谷村もそのラインに乗った選手だが、このクラブの真の目的の一つは「選手を成長させ、選手の価値を上げること」である。フィジカル強化はその手段に過ぎない。
「いわきFCから育った人が日本代表になることを自分は目指しているので、日本代表を目指して頑張りたいと思います」と横浜FM移籍時に語った谷村が、ついにその場所にたどり着いた。