28年ぶりに連続ドラマで復活と話題になった『GTO』がいよいよ佳境に入る。反町隆史が演じる鬼塚英吉が担任を受け持つクラスの生徒役28名(メインは11名)は全員、リアル高校生世代限定のオーディションで選ばれた。400名を超える応募があり、最大4回の審査を経たという。

近年の学園ドラマの生徒役は、実年齢は20歳過ぎのキャストがむしろ多い中での珍しい試み。まだ知名度は高くない10代の新鋭たちが、各話のメイン役を代わる代わる務めてきた。子役出身と新人が混ざりつつ、その新鮮さは等身大の高校感を醸し出している。

昨年放送の『御上先生』では進学校の生徒役に実績ある若手が集められた。奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流らほぼ全員20代で現役高校生は1人。大人っぽくも3年生のクラスに見えたが相対性もあってのこと。

つまり、20代たちが揃って高校生を演じて出来上がったスタンダードで、リアル17歳が一定数いたら、劇中の高校生ラインをどこに引くか難しかったはずだ。

『GTO』の1年B組は空気感がまったく違う。こちらは全員リアル高校生だからこそ、自然体で活気が生まれたのだろう。

10代にチャンスを与えたことも大きい。中高年向けのドラマが増え、学園ものも20代前半が中心とあれば席は少ないのが現状だけに。

2話でマスゲーム部を創ろうと奔走し、以後もリーダーシップを見せる稲垣来泉は、子役として『ちむどんどん』の黒島結菜の幼少期などを演じてきた。今回は活発な役に髪を33cm切って臨んだ。

8話でパパ活をした北里琉は連ドラ3本目。独自のクールな役で目を引いた。反鬼塚でぶつかった堀口真帆は『仮面ライダーゼッツ』のヒロインから連投。今夜の10話ではカジサックの娘・梶原叶渚の恋の騒動が描かれる。有望な若手が脚光を当てられ見せ場を作る、価値あるドラマになった。