愛知・名古屋アジア大会で、運営面のトラブルが次々と持ち上がっています。
発端は、男子ホッケーの韓国の試合で北朝鮮の国歌が流されたり、歓迎式典で朝鮮出兵を主導した豊臣秀吉に扮した演者が登場し、韓国側が抗議したといった事件でした。
しかし、もっと根本的な問題として、宿泊施設がコンテナ型の仮設宿舎など貧困であることや、食事が量も質も貧相なことなどに批判が飛び出しました。これらは主に外国選手の声として、外国メディアやSNSを通じて表面化しています。
一連の報道や批判に対して、組織委員会は9月22日に見解を発表しました。
今回のアジア大会は競技そのものより、運営面のトラブルのほうが話題になっているようなありさまです。
組織委が発表した見解は、多くのトラブルが委託先の業者など自分たちの責任の範囲外で起きたことを強調しています。この見解によって、例えば貧相だと批判された食事は競技連盟が負担しているなどの事実が明確になったことは確かです。
しかし、続発している組織委の明らかな準備不足や人為的ミスによるトラブルには一切触れていません。この点については、外国メディアからのさらなる批判も予想されます。
日本はこれまで、大規模スポーツイベントの運営では世界でも指折りだと評価されてきました。アジア大会で続くトラブルが、この「ニッポン完璧」神話を揺るがすものであることは間違いありません。
このところ各所で繰り返されている日本の「国力低下」の指摘にも重なって、今後も尾を引きそうなニュースです。