DeNAの藤浪晋太郎投手(32)が来季の戦力構想から外れたことが9月24日に報じられ、29日付ではヤクルトの青柳晃洋投手(32)も構想外と伝えられた。ともに阪神で主力として投げ、メジャー挑戦を経て日本球界に戻った右腕だ。藤浪は今季1軍で3試合に登板し0勝1敗、防御率6.30。青柳は1軍昇格がなく、ファームで20試合6勝6敗、防御率4.42だった。2人とも現役続行を希望している。戦力外通告の期間が始まったばかりの週に、かつて阪神で投げた2人が同時に次の道を探すことになった。

同じ時期に同じユニホームで輝き、同じように海を渡り、同じ週に行き場を探すことになった。偶然にしては重なりすぎている。

2人の投手像は対照的だ。藤浪は大阪桐蔭から2012年ドラフト1位で入団し、160キロを超える直球で見る者を驚かせた。青柳は15年ドラフト5位から這い上がり、変則の横手投げで21、22年に2年連続最多勝を獲った。藤浪は23年にポスティングでアスレチックスへ、青柳は25年にフィリーズとマイナー契約を結び、ともに米国で壁に当たって戻ってきた。

藤浪は9月27日のファーム最終登板を3回5失点で終えた後、「後半の最後の方は自分らしい投球もできていた」と話し、NPBでのプレーを望んだと伝えられる。青柳も「誰かが見ていると信じている」と、復活への思いを口にしていたという。

32歳は、投手として終わる年齢ではない。問題は、どの球団が「使い方」を持っているかだ。制球に波がある藤浪には短いイニングでの一点集中、青柳には走者を背負っても粘る先発の役割。どんなチームであれ、投手に関してはバリエーション豊かな手駒が多いほどいい。2人の名前がどの球団の編成会議で挙がるのか。獲る側の目利きが問われる秋になる。