その後に生じた爆発事故や、相次ぐ地震の情報、徐々に明らかになる被害の大きさなど、ネット上はつらい記事や映像であふれ、しんどくなっている人も少なくないでしょう。

災害時は不安で情報を調べたくなってしまう一方、海外ではテロ関係のテレビを見た時間数と視聴者の心的外傷後ストレス反応の間に相関があったという研究もあり、つらい情報に繰り返し当たることはメンタルヘルスのリスクになります。

つらいニュースが多い時に気をつけて欲しいメディアとの付き合い方について精神科医が解説します。

災害時は不安が高まり、少しでも状況を把握しようとして、ニュースやSNSを何度も確認したくなります。

しかし、つらい映像や体験談に繰り返し触れることは、被災していない人にも共感性疲労をもたらし、心的外傷後ストレス反応を強めることがあります。海外では、テロ関連のテレビ報道を見た時間が長い人ほど、その反応が強かったという研究もあります。

また、噂の広がりやすさは、その情報の重要性と曖昧さに影響されるとされており、災害時は、情報の重要性が高い一方で不明点も多く、噂や誤情報が広がりやすい状況です。

自分だけが無事でいることへの罪悪感、いわゆる「サバイバーズ・ギルト」が生じることもあり、だからこそ、世の中で起きていることと、自分の身に実際に起きていることに線を引き、分けて考えることが大切です。

しんどさを感じたら、ニュースを見る時間を決め、政府や自治体など信頼できる端的な発信だけを確認しましょう。必要な情報を得たら一度画面を閉じ、日常の行動に戻ることも大切です。

被災されていない方においては、時に情報から距離を置くことは冷たさではなく、自分の心を守るための必要な選択です。