「カレー」と「焼きそば」。日本人にとってどちらも馴染み深い人気の料理ですが、この二つを組み合わせた「カレー焼きそば」が、いま静かな盛り上がりを見せています。
青森や大阪など全国各地には古くからカレー焼きそばを出す店が親しまれており、中でも京都府宮津市の「宮津カレー焼きそば」や、福島県会津若松市の「会津カレー焼きそば」など、ご当地グルメとして人気を集めている地域もあります。
なぜカレーと焼きそばは一つになったのでしょうか。なぜ今カレー焼きそばに注目が集まっているのでしょうか。
戦後、カレーライスとソース焼きそばは、どちらも食堂などで親しまれる「国民食」として全国に広がりました。そのため、多くの店ではカレーも焼きそばも日常的に仕込まれており、二つを組み合わせることは決して特別な発想ではありませんでした。
さらに、日本人は無類の「カレー好き」であり、カレーライスはもちろん、カレーうどんやカレーラーメン、カレーパン、カレースナックなど、カレー味は幅広いジャンルで親しまれています。そして、ソース焼きそばはもともとスパイスの効いた濃い味付けであるため、カレーとの親和性も高い組み合わせでした。
近年は、背徳感を楽しむ「ギルティフード」ブームが追い風となっています。炭水化物に炭水化物を重ね、濃厚な味わいを楽しむメニューへの人気が高まる中で、カレー焼きそばが再評価されていると考えられます。また、ペヤングや日清など大手メーカーも、カレー味の焼きそばを継続的に発売しており、人気を集めています。
今後は、ご当地グルメとしての価値に加え、カップ麺や冷凍食品、飲食チェーンでの商品化も進むでしょう。「懐かしさ」と「背徳感」を兼ね備えたカレー焼きそばは、今後ますます存在感を高めていく可能性があります。