カフェ・ベローチェが9月1日から価格を改定します。立地に応じた地域別価格を導入しており、ブレンドコーヒーRは20〜70円値上げされ、350〜450円となります。最も高い価格帯では、スターバックスのブリュードコーヒーShortの380〜394円程度を上回る水準です。
ただ、コーヒー豆や人件費、物流費などの高騰はベローチェだけの問題ではありません。ドトールも7月に値上げしましたが、ブレンドSは300円にとどまっています。同じコスト高の中で、なぜ価格戦略に差が生まれているのでしょうか。
ベローチェは、もともと低価格を大きな強みにしてきたカフェです。かつてはブレンドコーヒーを180円で提供していた時代もあり、「安いカフェ」というイメージを築いてきました。しかし近年は値上げが続き、今回ついに一部店舗でブレンドコーヒーRが400円台に入ります。
ここで重要なのは、価格が上がることで比較される相手も変わることです。400円前後になれば、スペシャルティコーヒーを強みにするタリーズや、「チョコクロ」という看板商品を持つサンマルクカフェなど、中間価格帯のブランドとの競争がより強まります。
一方、同じコスト高でもドトールは、7月の価格改定後もブレンドSを300円に抑えています。各社とも原材料高の影響を受けていますが、調達規模や店舗運営、商品構成、回転率、どこまで価格転嫁するかによって戦略は異なります。
ベローチェは2026年4月に運営会社C-Unitedがコロワイドグループ入りし、FC展開も強化しています。今後問われるのは、値上げそのものではありません。低価格という従来の武器が弱まる中、コロワイドの調達力や商品開発力も生かし、「400円前後でもベローチェを選ぶ理由」をつくれるかどうかではないでしょうか。