『モスバーガー』が冷凍食品業界に参入です。モスバーガーを展開する『モスフードサービス』は、家庭用冷凍食品の新ブランド『MOS Deli(モスデリ)』を立ち上げ、「モスデリ 焼きおにバーガー 牛カルビ」と「モスデリ 焼きおにバーガー 鶏きんぴら」の2商品を、2026年9月1日からスーパーマーケットやドラッグストアなどで順次販売すると発表しました。
コロナ禍以降、国内の冷凍食品市場は拡大しており、外食チェーンやコンビニなどの参入も加速しています。なぜ今冷凍食品に注目が集まるのでしょうか。
日本冷凍食品協会の調べによると、国内の冷凍食品市場は拡大傾向にあり、2025年の消費金額は前年比4.1%増となる1兆3614億円に達し、過去最高を更新しました。そんな中で外食企業やコンビニが冷凍食品に注力する背景には、いくつもの理由があると考えられます。
まず外食企業に関しては、店舗で提供する商品を冷凍食品としてスーパーや通販で販売することで、店舗以外の場所に販売チャネルを構築できます。特に2027年4月から飲食料品の消費税率を1%に引き下げる政府方針が実現すれば、税率10%の外食との価格差が生じる可能性があるため、店内飲食以外の販売チャネルの構築が重要になります。
またコンビニに関しては、おにぎりや惣菜などを冷凍化すれば、チルド商品よりも保存期間を大幅に延ばせるため、計画的な製造や配送が可能になります。物流コストの削減が課題となる中、配送回数を減らせることは大きなメリットです。食品廃棄の削減にもつながり、物流に伴うCO2排出量の抑制も期待できます。
冷凍食品は、食品ロスや物流問題への対応に加え、価格上昇に悩む消費者を取り込む新たな武器として、外食業界でもますます存在感を増していきそうです。