プロ野球12球団のオーナー会議が、プロ野球の試合を対象とした新たな「野球振興くじ」の導入に向け、具体的な検討を開始することを決めた。7月28日のオーナー側とプロ野球選手会との初会談でも説明がなされた。

 海外はもちろん、国内でもJリーグや、Bリーグが対象となっている。一方、野球界では、八百長への関与が疑われた「黒い霧事件」や選手への誹謗中傷につながる恐れから慎重論が根強い。

 検討では、試合の勝敗をコンピューターがランダムに組み合わせ「非予想系くじ」を念頭、主目的を次世代の野球振興などの財源確保とする。

 くじを次世代への普及や振興に活用するのであれば、賛成の立場を取りたい。

 野球は用具一つ取っても値段が高い。一方で、低学年の未経験者を対象にした野球教室では、「投げて、打って、走って」とあらゆる動きがある野球を楽しいと感じる子どもたちが多い印象を受ける。

 ならば、次世代が野球ができる環境を整えていくために、プロ野球界が踏み出すことは意義があると思う。

 「非予想型」のほうが購入のハードルが低く、八百長などへの対応にも優れているだろう。ただ、私個人としては、12球団の勝敗を予想する方式も、野球を楽しむ新たな一面にもつながるので悪いとは思っていない。

 ただし、厳しい罰則が不可欠だ。選手の八百長への関与を懸念する声があるが、プロのレベルで故意に犯したミスはすぐにバレる。それでも、関与が発覚すれば、即解雇することを決めたほうがいい。

 ファンにも求めたい。くじの結果に関する選手への誹謗中傷には、球界が毅然とした法的措置を取り、球場内で心ないヤジを飛ばせば、即出入り禁止にしてほしい。

 くじの当選金は魅力だが、野球を次代につなぐための財源という前提を、する側も、観る側も理解して、議論を深めてほしい。