「ポケモン」の7年ぶりのアニメ映画となる「ポケモン:ワイルドカード」(2027年に全世界で公開予定)が発表されました。ポケモンのトレーディングカードゲーム(ポケカ)を題材したのが特徴で、ピカチュウをイメージさせる黄色のフードをかぶったポケモンカードのプレーヤーが登場する映像も公開されました。
「ポケモン」のアニメといえば、サトシをイメージする人が多いようで、同時に「今回は海外を意識しているのでは」と考える人もいるようです。なぜ、このタイミングで「ポケカ」のアニメ映画を制作するのか、考えてみます。
映画「ポケモン:ワイルドカード」公式@pokemoncard_mov 2026年8月31日午後1時20分の投稿
「ポケモン」をプロデュースする株式会社ポケモンの近年の戦略、施策を追うと合理的で理解しやすいでしょう。ポケモンのトレカは、90以上の国と地域で販売され、850億枚以上も出ています。またデジタル(スマホゲーム)の「ポケモントレーディングカードゲームポケット(ポケポケ)」は2億ダウンロードを突破しています。
もちろん、テレビアニメや家庭用ゲームなども世界で確固たる地位を築いていますが、ポケモンのトレカ単体のパワーも強烈です。近年はカードの価値が話題にになり、そこからファン以外にも「ポケカはすごい」と認知される広告のような効果まであります。「ポケカ」のアニメ映画化は、時期は今がベストであり、ビジネスとして巧みです。
そしてポケモンは、飛行機やマンホール、子ども食堂の支援、空港に名前を冠して地方経済の復興を支援して、ブランドイメージを高めることも意識しています。ポケカには転売の問題(マイナスイメージ)もありますが、対策もしており、映画を通じてポケカの魅力をより広い層に伝えたい狙いもありそうです。
同時に従来の「ポケモン」を温存していると考えることもできるでしょう。今後の動向にも注目です。