プロ野球・阪神の藤川球児監督が、死球から打者の負傷を守るため、肩甲骨から手首にかけたプロテクターの導入をNPB側へ提案していたことを明らかにした。導入には、規約の変更が必要なことは承知の上で、藤川監督の提案に賛同したい。

 今季は死球数が増加している。投手の制球力、打者のよける技術などの指摘はあるが、打者のけがによる離脱を防ぐ対策を優先させてほしい。 

 藤川監督が指摘した中にもう一つ、日本は球場によってマウンドの形状に違いがある。この点も、12球団で「統一」できれば、死球減につながる可能性がある。

 まず、プロテクターによって、打者の死球への恐怖心が弱まれば、投手の内角攻めの効果が薄まるという指摘があるが、投手心理でも、打者のけがのリスクが軽減されれば、これまでよりも大胆に厳しいコースを攻めることができる。メリットは互いにある。さらに、相手打者を負傷させてしまうことによる投手への誹謗中傷も少なくなる。有効的なアイデアだと思う。

 興味深い指摘がもう一点あった。日本のマウンドが、球場によって形状が違うということだ。メジャーではそんなことはなかったと記憶している。

 私自身も巨人時代は、立ち上がりに各球場のマウンドの感覚を調整する必要があった。先発投手の立ち上がりに不安がある要因の一つだと思う。リリーフは立ち上がりなどと悠長なことは言ってられず、初球から厳しいコースを狙わなければならない。そこで死球につながるケースは、マウンドの「統一」で解消できる可能性がある。

 まずは、12球団の本拠地から「統一マウンド」を進められないだろうか。今年はオーナー側と選手会との意見交換も実現した。選手のけがはキャリアに響くだけでなく、年俸を負担している球団側にも手痛い。議論を尽くしてほしい。