変動型の住宅ローン金利は基本的に日銀の政策金利に連動します。政策金利は2024年3月にマイナス金利が解除されて以降、段階的に引き上げられ、現在は1.0%となっています。これまでの日銀の利上げによって変動型の住宅ローン金利は1%ポイント程度上がりました。住宅ローン契約の多くは5年ルールがあるため、毎月の支払額は増加していませんが、見えないところで金利負担は増しています。

9月の金融政策決定会合で政策金利は1.25%になることが決定されました。その先も26年12月もしくは27年1月に追加利上げが実施されるとの見方が支配的で、来年は3~4ヶ月に一度の頻度で利上げが続くとみられています。現在の市場金利から逆算すると、政策金利の最終到達点は2.5%程度になると予想されています。

日本は、長らく金利のない世界であったため、金利との付き合い方がわからないという家計も多いと思います。現在、ローン金利の上昇に備えて繰り上げ返済を検討する人も多いと推察されます。これは正しいのでしょうか。手元にある現金や株式をローンの返済に充てることは、金利負担を回避する意味で確かに正しいと思います。一方、株式で長期運用すれば、過去の平均的な数値として6~8%程度の値上がり(配当込み)が期待できますので、そうした選択肢も検討すべきでしょう。株式はインフレに強い資産です。そもそも金利が上がるのは基本的にインフレ局面ですから、そうした環境でインフレに株式を保有することは一定の合理性があります。慌てることのないよう、金利と付き合っていく必要があります。