小籔千豊さんが手掛ける音楽と笑いの融合イベント「KOYABU SONIC 2026」が21日、スタートしました。23日まで大阪市住之江区のインテックス大阪で行われますが、今年で終了することが既に発表されています。2008年から始まり、刺激と温もりが同居したステージや、楽しすぎる打ち上げなど「アーティストが一番参加したいフェス」として年々認知度を高めてきました。また、年内で所属の吉本興業を出ることも公表されています。

新喜劇では絶対に歌えない下ネタラップを歌う場として始まったのがコヤソニでした。そこからビッグアーティストが集う場へとなっていきましたが、2014年に一旦終了が告げられるなど道のりは決して平たんではなかった。それでも、今日まで続いた大きな要因は小籔さんの覚悟だと感じます。

大きな場になるにつれ、たくさんの思惑が交錯しだした。バランスを取るのは不可能。仮設トイレの数、チケット代、飲食ブースなども「全てオレが決める」。責任の所在を明確にすることがみんなの満足につながる。そこに必要なのは覚悟。

今月退所が発表され、理由は「死ぬ時に後悔せんように」。「オカンが55歳で死んだんで」と身内の逝去に準拠した決断と説明しても理解されづらい。パートナーシップ契約という吉本興業との新たな関係をを残しても「揉めたんだろ」と言われる。実際、先も見えない。難易度が高い道を選ぶ後押しをしたのはコヤソニを通じて醸成された覚悟。初回から取材してきた者として感じたことでした。

“終わる”のではなく“終える”。そして、続けるのみならず成功には「自分の意志で手放すこと」も含まれる。そんな真理が浮き上がってくるのが今年のコヤソニでもあると感じます。