右足に「希少がん」正座ができなくなった茶道・家元 伝統を守るための挑戦 #マイノーマル
広島に400年続く武家茶道・上田宗箇流。今年5月に17代家元を継承した上田宗篁(そうこう)さん(48)は物心ついたころから、茶道を避けてきた。プロダンサーとして国内外で活躍した異色の経歴を持つ。ダンスを極め、家業を継ぐ決心をして、広島に戻るも、39歳で右太ももに稀少がんを患い、大手術を行う。命はとりとめたものの、茶道家としては避けて通れない、「正座」ができなくなった。それでも宗篁さんは立ち止まらない。テーブルと椅子を用いる立礼式でお点前に臨む。カフェという新たな入口。ひと昔前なら「伝統破り」と受け止められたかもしれない挑戦を次々と実践。令和に入った今、伝統を守るために、必要なものとは。
特集「マイノーマル」働く、学ぶ、暮らす、老いる――時代や立場で変化する「普通」とは