「スイカを食べたい」被ばくした姉の最後の願い 二つの山を越える旅 #戦争の記憶

広島で育った南部敬之さん(94)=大阪府枚方市=は原爆が投下されて以降、自分の誕生日を祝ったことがない。15歳だった姉の亡きがらをひとりで焼いた日だからだ。爆心地近くで被爆した姉は、奇跡的に無傷で生還。家族は喜んだが、すぐに寝たきりに。何も口に出来なくなった姉が突然、「スイカを食べたい」と言った。嗜好品のスイカは戦時中は栽培が制限されていた。何としても姉に食べさせたい。13歳の南部さんは遠方の親戚の農家を目指した。

目の前を通る皮膚が垂れ下がった群れ 原爆投下を見た少女、怖くて逃げ出した後悔の記憶 #戦争の記憶