お盆休み中は仕事を忘れてリフレッシュするため、会社から電話がかかってきても出なかったり、折り返さなかったりする人もいるでしょう。しかし、「無視してしまったけど問題ないのか」「処分されることはないのか」と不安になるかもしれません。その電話が会社の緊急連絡だった可能性もあります。休暇中に会社からの電話に応じる義務はあるのか、法的な考え方や例外となるケースを解説します。
休暇は仕事から離れて心身を休めるための時間です。休暇中に会社から電話がかかってきても、出なかったり折り返さなかったりしただけで、直ちに法的責任を負うことはありません。会社が一方的に休暇中の応答を義務付けたり、懲戒処分などを科したりすることも原則として認められません。
ただし、例外もあります。雇用契約や就業規則で緊急時の待機義務が定められている場合や、オンコール勤務、社用携帯による緊急対応などが業務内容に含まれている場合です。管理職についても、職務上の責任や会社との取り決めにより、緊急時の対応を求められる場合があります。もっとも、会社で管理職と呼ばれていても、労働基準法上の「管理監督者」に当たるとは限らないので、注意が必要です。
こうした義務があるにもかかわらず正当な理由なく対応しなければ、懲戒処分などが問題となる可能性があります。一方で、実際に待機している時間が労働時間に当たる場合には、賃金の支払いが必要となることもあります。
休暇中の連絡を巡るトラブルを防ぐには、休暇前に担当業務や進行中の案件について十分な引き継ぎを行う一方、会社側も緊急時の対応者や連絡方法を事前に明確にしておくことが重要です。