東南アジアには多くの犯罪拠点があり、詐欺の電話がかけられ甚大な被害が出ています。たくさんの拠点があるということは、犯罪グループが日本から詐欺を行う人を多く連れて行こうとすることにつながります。
そのなかで巧妙化するリクルートの手口が明らかになりました。

記事によると、面接で不採用になった人に電話をかけ、「海外で稼げる仕事を紹介できる」「かばんを搬入する仕事」といって、当初の求人募集とは違う仕事を持ちかけています。
誰もがひっかかってしまいかねない「マッチポンプ型リクルート」の可能性がある恐ろしい誘い方です。

自社の面接に来た応募者をいったん不採用にして、相手の心を落ち込ませたところで、改めて電話をかけ「稼げる仕事を紹介できる」と海外に誘う。この手を使われると、お金に困っている人は藁にもすがる思いで応じてしまうことでしょう。

この手法は、相手の弱みに付け込む犯罪グループならではのものです。

詐欺では、相手の弱みや個人情報を利用してだましますが、すでに面接を通じて相手の個人情報を握っていれば、簡単に相手を籠絡できてしまいます。

以前に取材した事例では、海外に一人連れて行くと100万円を超える報酬がもらえるとの書き込みがありましたが、リクルーターらはこうした高額報酬を狙って、この手口を仕掛けたと考えられます。

表向きの求人に落ちたことにすれば、海外でのかけ子をあっせんしていた会社は、求人サイトを運営する会社から、健全な事業者だと見なされるようになります。そうなれば、健全な事業者としての掲載が継続できます。その結果、多くの人が求人に応募し、だまされて海外に連れて行かれる可能性が高まります。
表と裏の顔を使い分ける、巧妙なリクルートの手口には警戒が必要です。