28日、中国・上海にミスタードーナツがオープンした。2019年に撤退し、今回は再出店となる。出店場所は上海市中心部の大型商業施設、環球港。地下にある店舗はテイクアウト専門の小型店で、バナナ味のドーナツなど25種類のドーナツとコーヒーなどを提供する。価格帯は13~16元(約300~370円)。
初日には100人以上が並び、日本で食べたことがあるファンを始め、注目を集めているが、果たしてミスドはスシローのように中国人に受け入れられる人気店となっていくのだろうか。ポイントは3つあると考えられる。
ミスド上海がオープンした28日は中秋節と国慶節の間の平日だったが、それにもかかわらずオープン時には100人以上の顧客が並んだ。日本メディアの取材によると、「以前からミスドのファンで日本に行ったときに食べたのでうれしい」といった声が多かった。
開店の式典に出席したダスキンの大久保裕行社長は「中国でスイーツ市場が成熟し、よい現地パートナー企業と出会えたことで決断した」と報道陣に語った。
人件費や賃料の高騰で一度撤退したものの、再出店した背景には中国側の変化がある。日系の回転寿司チェーン、スシローなどがすでに成功を収めており、日本の飲食店は「コスパのよさ」に定評がある。また、コーヒーとともに食べるおやつとしてドーナツが注目されているという点もある。
カギとなるのは「コスパのよさ」「コーヒーに合うおやつ」だが、もう1つポイントとなるのは現地の人々の嗜好を十分に把握すること、つまりローカライズだ。日系ドーナツ店は美味しさ、品質だけでなく、中国人の舌に合わせてアレンジする必要がある。今回、バナナ味のポン・デ・リングバナナがオリジナルの商品だが、それが現地で受け入れられるかどうかがカギになるのではないだろうか。