第108回全国高校野球選手権大会は8月18日、準々決勝第2試合で仙台育英と智弁和歌山が対戦する。仙台育英は2023年以来3年ぶりのベスト8進出。智弁和歌山は優勝した2021年以来5年ぶりに準々決勝へ戻ってきた。直近の全国制覇校同士の顔合わせである。

ここまでの投手運用は対照的である。仙台育英は古川を軸としながら、福井、梶井を組み合わせる。智弁和歌山は和気、長井、米原、久葉の4投手で、負担を細かく分担してきた。勝敗を分けるのは、6回前後でどちらが先に次の投手へ動けるかになりそうだ。

札幌日大戦では四死球を重ねながら球威で耐え、花咲徳栄戦では古川の完封によって1点を守った。拓大紅陵戦では初回から打線がつながり、14安打6得点。制球難を修正し、投手戦と打撃戦の両方を経験して準々決勝へ進んできた。

ただし、智弁和歌山も一試合で仙台育英との差を消せる条件を持っている。

4投手が251球を分担し、守備は20イニング無失策。打線は三振が少なく、敦賀気比戦では7回まで無得点でも攻撃の精度を落とさなかった。試合を壊さず、最後に一度の好機をものにできる。

仙台育英が打線の厚みと古川を中心とする投手力で先行するのか。それとも智弁和歌山が4投手を細かくつなぎ、無失策の守備で終盤勝負へ持ち込むのか。

この準々決勝の鍵は、先発投手の最高球速でも、最終的な安打数でもない。6回を終えた時点で智弁和歌山が1点差以内に耐えているか。そして、その時に仙台育英が古川をすでに使っているか。そこに、直近の夏王者同士による一戦の最大の分岐点がある。