世間の高い期待を集めて続編がスタートした『VIVANT』。初回視聴率こそ18.8%と近年稀に見る記録的な数字でスタートしたが、その後、3話目(第13話)までは急降下を続けた。しかし、そこから回によって上下しながらも15%以上をキープ。その推移からは、下げ止まりが見えてきたように映る(視聴率は関東地区の世帯平均、ビデオリサーチ調べ)。
中国の裏組織シンシーと日本の公安のこれまでの攻防と、核融合技術を巡る諜報戦が国際諜報機関の間で繰り広げられている新たな事態が明らかになった。同時に、敵地に潜入しているWスパイの野崎(阿部寛)が窮地を迎え、別班と公安が組織の壁を超えて、一致団結して事態の解決に動き出す。
振り返れば、ここまでのシーズン2のストーリーは単調だった。拉致され国外に連れ出された別班員の救出という物語の本筋が遅々として進まず、その過程のミッションにはさほどインパクトも驚きもなく、前シーズンのような物語の躍動感に欠けていた。
それは、物語の中盤からの動きをより激しく感じさせるための仕掛けだったのだろう。全体の物語構成の序盤から中盤に移ったところで、ここまでのスローペースとは打って変わり、一気に加速度をつけて怒涛のような物語展開に入っていくことが予想される。
ここから物語は次なる章へ突入していく。そこには前作のダイナミズムあふれるストーリーが戻ってきそうだ。そしてそれは、視聴率の上昇カーブにもつながるかもしれない。