『キングオブコント2026』の決勝進出者が発表された。決勝に進んだのは、ヤッホイ、相性はいいよね、ジェラードン、ダウ90000、や団、ザ・マミィ、ななまがり、元祖いちごちゃん、蛙亭、ニッポンの社長の10組。常連組から初進出組まで多彩な顔ぶれがそろった中で、ひときわ異彩を放っているのが、8人組ユニットのダウ90000である。
ダウ90000は、脚本・演出を担当する蓮見翔を中心とするコントユニットである。蓮見は岸田國士戯曲賞を受賞しており、劇作家としても高く評価される一方、テレビやライブでは芸人たちと同じ土俵に立って笑いを生み出してきた。
今回、8人組として「キングオブコント」の決勝に進んだことには大きな意味がある。コントは出演者が増えるほど難しくなる。人数が多ければ、それぞれの人物を観客に理解させるだけでも時間がかかり、誰に注目すればいいのかが散漫になりやすい。特にお笑いコンテストでは、短い制限時間の中で8人全員を機能させ、なおかつ明確な笑いを作るには、脚本だけでなく演出や演技の精度も求められる。ダウ90000は大人数だからこそ生まれる人間関係の微妙なズレや会話の重なり、舞台上に複数の感情が同時に存在するような状況を巧みに笑いへと変えることで、大人数コントの新たな地平を切り開いた。
蓮見は会見で「お笑い流行ってない」というおなじみの言葉を口にしつつ、今年のファイナリスト全体でお笑いを盛り上げたいという趣旨の発言をしている。「新時代のお笑い」を代表する存在として語られてきたダウ90000が、決勝の舞台で何を見せてくれるのか楽しみだ。